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感情と精神療法 書き直し 5
ただし私はこのような考えにも今一つ満足できない。フロイトはこう言っているようである。「UOPTがあれ... ただし私はこのような考えにも今一つ満足できない。フロイトはこう言っているようである。「UOPTがあれば患者は苦しい治療にも通ってくるであろう。そしてその中で洞察、すなわち症状や自由連想に現れる無意識内容についての解釈を受け入れることで治癒に至る。」つまりは治癒機序とはあくまでも知的な洞察である、と。そして治癒機序そのものに深く情動が絡むことを指摘する人も出てきた。フロイト以降の様々な精神療法が考案される中で、そこに感情の持つ意味を重視する立場は非常に多く見られる。精神分析の世界ではフランツ・アレキサンダーの修正感情体験 corrective emotional experienceが提唱され、多くの賛否を生んだという歴史がある。 アレキサンダーは.フロイトの直系の弟子のハンス・ザックスに教育分析を受けたのちにアメリカ合衆国に移り、シカゴ大学で精神分析理論を自分流に推し進めた。特に精神分析療