磐田の小学教諭自殺：公務災害認定訴訟 補償基金側が争う姿勢示す ／静岡 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

０４年９月、磐田市内の小学校で教諭を務めていた木村百合子さん（当時２４歳）が自殺したのは公務による精神的負荷が原因だとして、遺族が地方公務員災害補償基金（代表・成瀬宣孝理事長）を相手取り、公務外認定処分を取り消すよう求めた訴訟の第１回口頭弁論が２５日、静岡地裁（川口代志子裁判長）で開かれた。 父親の憲二さん（５９）＝磐田市下太＝は意見陳述で「百合子はＡＤＨＤ（注意欠陥・多動性障害）だと疑われる生徒と学級崩壊状態のクラスの指導に非常に苦労していた、また何の支援もないと訴えていた」と主張した。 これに対し、被告側は答弁書で「生徒はＡＤＨＤではなく、学級崩壊にはなっていなかった」などとし、全面的に争う姿勢を示した。 閉廷後、会見した母親の和子さん（５４）は「百合子と同じように苦しんでいる人々を学校の中で生かせるようにしたい」と声を詰まらせた。【大西量】