発信箱:「綱紀粛正」はもういい＝大治朋子（外信部）－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)

１６日未明に沖縄県で起きた米海軍兵２人による集団強姦（ごうかん）致傷事件で、日米両政府は綱紀粛正を約束した。だが、沖縄の反応は厳しい。事件の後、たまたまラジオ番組でご一緒した琉球新報の政治部長、松元剛（まつもとつよし）さんは、日米政府が誓う再発防止についてこう言った。「沖縄では、誰も信じていません」 沖縄が本土に復帰した１９７２年から昨年までに起きた米兵らによるレイプ事件は１２７件。女性が告訴しないケースもあり、実数はさらに多いという。米軍はそのたびに夜間外出禁止令などを出してきたが、抜本的な改革にはいたっていない。 沖縄が求めて、日米両政府が却下してきたのが日米地位協定の見直しだ。容疑者が基地に逃げ込むなどして米軍の拘束下に置かれた場合、起訴前の日本側への身柄引き渡しを認めていない。女児が米兵３人に強姦された９５年、米国は殺人や強姦など凶悪犯罪については、起訴前でも容疑者の引き渡しに「好

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ある外務省幹部は「関連の法令が多くて改定は無理」という。だが、そうだろうか。「求めてはいけない」という自主規制ではないのか。

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２人は任務でグアムに移動する数時間前に事件を起こしている。「沖縄なら罪を犯しても逃げられる」。米兵にはそんな「占領軍意識」が今もある