少年院暴行裁判：元首席専門官に有罪判決 広島地裁 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

広島少年院（東広島市）の収容少年に暴行したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元同少年院首席専門官、向井義（ただし）被告（４９）＝起訴休職中＝に対する判決公判が１日、広島地裁であった。芦高源裁判長は「指導目的はあったが、許される限度を超えた」として、懲役１０月、執行猶予３年（求刑・懲役１年６月）の有罪を言い渡した。「検察の強引な取り調べによるもの」として弁護側が問題にしていた被告の供述調書については、「証拠価値は低く、信用性は過大に評価できない」としたものの、任意性は認め、捜査手続きの問題点には触れなかった。 判決によると、向井被告は０５年９月、少年院の体育館などで、収容少年（当時１６歳）の首にシーツを巻き、自分で絞めるよう指示し、遺書を書くよう命じた。また、ビニール袋に洗剤を混ぜて気体を発生させたように装い、「これを吸ったら死ねるぞ」と言って顔に近付けた。 向井被告は逮捕前、地検副検事

[AFCP]

供述調書の任意性は認定か。陵虐については"「指導目的はあったが、許される限度を超えた」"と。