大相撲名古屋場所：人気者の高見盛８連敗 崖っぷちに - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

大相撲名古屋場所９日目の１８日、０２年春場所の再入幕から９年あまり、相撲人気が衰退する中で、ファンを沸かせてきた高見盛が、いよいよ崖っぷちに立たされた。下に１枚しかない前頭１４枚目で８連敗の負け越しだ。 十両の舛ノ山相手にいったん十分の右四つになった。「つかまえかけたのに、ずらされた」と高見盛。得意の形が崩れて突き放され、かろうじて逆の左四つでしのぐ。だが１５歳も若く、約３０キロも重い相手の出足を止められず土俵下へ。拳で土俵を突いて悔しがったが、取組後、自動販売機で買った飲料水を口にし、ポツリ一言。「弱くなっているんすよ」 これを見た同学年の玉ノ井親方（元大関・栃東）は「相撲を取る足がそろってしまい、力が伝わってない。衰えが足に来ているのかな」と厳しい。 今場所は付け人だった華王錦が十両に昇進し「名参謀」不在だ。「後援者の前で『頑張ります』と話しても、２人になるとため息ばかり」と華王錦も心