南北艦艇交戦：北朝鮮の報復、韓国警戒 安保会議緊急開催 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

【ソウル大澤文護】韓国西方の黄海で起きた南北艦艇の交戦を受け、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領は１０日午後、緊急の安保関係閣僚会議を開き、北朝鮮側の意図把握と今後の朝鮮半島情勢への影響分析を進めた。金泰栄（キム・テヨン）国防相は同日、北朝鮮の報復の可能性について「（李明博）大統領も心配をしている」と発言し、韓国政府がオバマ米大統領のアジア歴訪直前に起きた今回の交戦に関連して北朝鮮側の動きに警戒を強めていることを強調した。 韓国軍合同参謀本部によると、黄海上の北方限界線（ＮＬＬ）を越えてきた北朝鮮海軍警備艇と韓国海軍高速艇との交戦は約２分間続き、高速艇の発砲で損壊したとみられる警備艇は北朝鮮側海域に戻った。聯合ニュースは北朝鮮側に死者１人、負傷者３人が出たとの情報を伝えたが、確認されていない。韓国軍当局者は「北朝鮮警備艇は煙を上げていたが、損傷の程度は確認できない」と述べた。