丈夫なシステムについて - レジデント初期研修用資料

大学病院に入局した昔、田舎の電源事情は妙に悪くて、停電は日常だった。雷が落ちると病棟の電気が消えて、エレベーターに看護師さんが閉じ込められたり、大学のインフラは案外貧弱だったのだけれど、業務はあまり止まらなかった。非常用発電機の音を聞きながら、暗い病棟に殴り書きの伝票を持った研修医が走り回って、走らされるほうも、受け取るほうも、いい加減なシステムを回すのはきっと大変だったのだろうけれど。 きっちりやると脆くなる 震災直後の停電で、近隣の基幹病院は、病院の機能全てがダウンした。 電子カルテや画像診断装置が動かなくなるのはもちろん、薬剤を処方しようにもオーダーは出せないし、記録を残そうにもPCが動かない。救急外来の機能は止まって、救急車を受けることはもちろんできなくなって、調理室が上の階にあったから、入院患者さんに食事を配膳するのも大変だったのだと。 新しい施設は電子化が行き届いていて、動線は

[Nihonjin]

「教養」について山形浩生が言ってたのと似てる。昔はある知識を得るために付随する余計な知識もセットになっていて、それが「教養」と呼ばれた。知りたい知識に簡単にアクセスできるようになるとそれがなくなる。

[fromdusktildawn]

コンピュータシステムを設計する時って、例外がいろいろ発生しそうな部分は、基本的に人間が手作業でやるように設計する方が、運用コストは上がるけど、結局は上手く行くことが多い気がしてる。

[anigoka]

あれ？おんなじ様な話をAK４７でもやってなかったっけ　あーｱﾚはコストの話か　ん？

[isengard93]

非常時のために、効率が悪い＝無駄をどこまで引き受けられるかというお話。解決法は全く浮かばない。

[rryu]

ミッションクリティカルなシステムでは人力運用できるのがキモというのは同意だが、昔のやり方に戻せるというのは緊急時の人力運用の訓練を省くことができるだけのことなので本質的ではない。

[katzchang]

異常系運用って、一番誤魔化されがちだからなぁ。

[REV]

フィルムの森には帰れない

[HiiragiJP]

要するに遊びとか冗長性のについての例です

[footwork_x]

>時代を切り戻せるシステムは、何かの原因で最新の制御系が落ちたとき、暫定的に昔のやりかたに戻すことで、システムを止めずに当座をしのげる。

[arajin]

病院のシステムの話。「昔ながらの原始的なやりかたに、皮だけ新しい制御を被せる」「時代を切り戻せるシステム」

[moronbee]

"「この業務に必要なロバストネス」を、ルールを作る側の人たちは定義してほしいなと思う。"

[kk831]

“機構は原始的に、制御は近代的に、系は時代を内包することが望ましい。”

[keisuke_yamane]

projectmanagement self-organizTion

[k-takahashi]

『「この業務に必要なロバストネス」を、ルールを作る側の人たちは定義してほしい』　ゼロリスク論者対策に落ちていくような気がする

[stellaluna]

「止まりにくさ」の測定はできないし、「今動いていること」は、「止まらないこと」の保証にならない。基準がないから、世の中のシステムはどんどん脆く、落ちたときの被害はむしろ大きくなっていく。

[SasakiTakahiro]

機構は原始的に、制御は近代的に、系は時代を内包することが望ましい。

[yhira0202]

あとで読む。

[honzuki]

こういう視点めっちゃ大事だと思う。1％は「めったに起こらない」ことじゃない。「いつか起こる」ことととらえなければいけない。

[SiroKuro]

医者はシステム屋に向いていると思っていたが、これほどとは

[p260-2001fp]

単純化・単機能化による堅牢性とか、疎結合とか。ところで医療分野でも「止まらないこと」がちゃんと重視されてるのかなあと。聞いた限り「安全に止まる」ほうが大事でその後の復帰は意外と・・・

[kmagami]

きっちりやると脆くなる

[toshiyukino]

丈夫なシステムについて

[endo_5501]

「機構は原始的に、制御は近代的に、系は時代を内包することが望まし」「「止まりにくさ」の測定はできないし、「今動いていること」は、「止まらないこと」の保証にならない」

[Nao_u]

システム設計時にどこまで外乱を考慮するかは悩ましい問題だ

[bayashi_net]

「時代を切り戻せるシステムは、何かの原因で最新の制御系が落ちたとき、暫定的に昔のやりかたに戻すことで、システムを止めずに当座をしのげる」

[skasuga]

「外乱に対して頑丈な、ダメージ相応に機能を減じつつ、それでも止まらずなんとかまわるシステムには、たぶんいくつかの共通事項がある」

[Donca]

✔ 丈夫なシステムについて

[ishikawa-kz]

「昔ながらの原始的なやりかたに、皮だけ新しい制御を被せるやりかたはみっともなくて、最新の制御系で機構から作り直したくもなるけれど、こうした無様さは、しばしば外乱に対する安定に結びつく。」