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石川健治教授の「ウグイスの巣」としての「抵抗の憲法学」
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石川健治教授の「ウグイスの巣」としての「抵抗の憲法学」
前回のブログで、自衛権を正当防衛のように理解する「国内的類推」の陥穽についてふれた。 そこで思い... 前回のブログで、自衛権を正当防衛のように理解する「国内的類推」の陥穽についてふれた。 そこで思い出すのは、石川 健治・東京大学法学研究科教授である。石川教授は、最も年次が上の現役の東大の憲法学担当教員であり、2014年安保法制の閣議決定以降、メディアに頻繁に登場する、「立憲デモクラシーの会」(石川教授の師匠である樋口陽一・東京大学名誉教授が代表)の指導者でもある。 その石川教授は、集団的自衛権は違憲だと主張しながら、国連憲章を否定する議論を披露した。石川教授は、国連憲章を「戦争中の『連合国』の末裔」だと断じただけではない。集団的自衛権を定めた憲章51条を、「同盟政策の末裔であり、本来の(個別的)自衛権とは論理構造を全く異にする異物です」と強調した(「集団的自衛権というホトトギスの卵」『世界』2015年8月その他)。 そして、「同盟政策を否定する日本国憲法9条の解釈にもちこもうとしたとき、再