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数値モデルは「CO2で地球が温暖化する」と教え込まれている
杉山 大志(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹) 地球温暖化の予測は数値モデルに頼っている。けれ... 杉山 大志(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹) 地球温暖化の予測は数値モデルに頼っている。けれども、この数値モデルにはパラメーターが沢山あって、それを操作する(=モデル研究者は「チューニング」と呼んでいる)とその予測はガラガラ変わる。 このことは以前から指摘されてきたけれども、具体的にはよく知られないままだった。だが最近発表された無料公開の論文で遂に詳しく報告された。 論文の発表者はモーリセン。温暖化予測のグループは世界に幾つかあるが、中でも有力なドイツのマックスプランク研究所の中心人物である。 チューニングの実態 以下、論文に沿って、チューニングの実態を見てみよう。 IPCCの第5次評価が2013年に発表された後、そこで使用されたマックスプランク研究所のモデルにバグが見つかった。それを直したところ、温暖化が極端に進むようになってしまった。 改良前のモデルでは、気候感度(=CO2濃度の
2020/07/30 リンク