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「公共性」と「ジャーナリズム」の欺瞞
NHK問題(asin:4480063366)の冒頭から抜粋 好きになれない人間のタイプが二通りある。「公共性」を口癖... NHK問題(asin:4480063366)の冒頭から抜粋 好きになれない人間のタイプが二通りある。「公共性」を口癖のように軽々しく言葉にする手合いと、「ジャーナリズムかくあるべし」と説教する輩だ。 公共性を口にする連中が好きになれないのは、ひとつに、その定義があまりにゆるく、だらしないことがある。「最近の若者には公共心が足りない」云々という言い方など、もはや言いがかりに近い。そこで「公共」の語は、若者以外の「われわれ」を指して使われているにすぎない。最近の若者は気に食わないと言うべきところを、公共性という言葉を持ち出して、あたかも普遍的な議論のように語る。その狡猾さ----しかも底が浅い---が、公共性を口にする人を嫌う理由のひとつになる。 ジャーナリズムかくあるべし論にも同じような欺瞞の匂いがする。ジャーナリズムは、「不偏不党」「客観報道」を心がけ、「権力の監視」を怠ってはならない、-