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時計が深夜2時を指している。 こんな時間に起きている連中が常道を歩んでい..
時計が深夜2時を指している。 こんな時間に起きている連中が常道を歩んでいるはずがない。 などと、わざ... 時計が深夜2時を指している。 こんな時間に起きている連中が常道を歩んでいるはずがない。 などと、わざわざ主語を強めて言ってみたくなる時間帯だ。 辺りはしんと静まり返っていて、世界に自分だけ取り残されているかのようだ。 もちろん、近場のコンビニに行けば店員が居て、今頃ぞくぞくと運ばれてくるダンボール箱たちを相手にしているのだろう。 別に特別なことじゃない。けど、子供の頃思い描いていた普通の人生とはちょっと違う。 そういう生き方を知ることができるのが、大人になるということなのかもしれない。 ふと見上げると2時5分。この視界にあるのはモニターと時計、机と本棚、見ることの無くなったテレビ。 語らなければ知られることもない景色。絶景でも雄大でもない、ごく普通の団地の一部屋。 しかし人生とは不思議なもので、こんな他愛無い景色を、こんな他愛無い文章をここまで読んでしまう奇特な人は知ることになる。 何を話
2016/04/22 リンク