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光市母子殺害事件差戻審 30・ BPOの意見書は非の打ちどころがない - 犯罪被害者の法哲学
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犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考え... 犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。 光市母子殺害事件差戻審をめぐる報道について、BPO(放送倫理・番組向上機構)が意見書を出した。すなわち、「素人の感想と同レベルである」「掘り下げができず、表面しか取り上げない」「単純な対立構造を作り、どちらかを完全悪にして徹底的に感情を煽り立てている」などといったものである。これは完全に当たっている。但し、光市事件の報道のみに該当するのではなく、すべての報道について該当する。報道とは、このようなものだからである。これは、報道する側の編集の問題であると同時に、受け取る側の問題である。すなわち、「掘り下げができていない」と感じる人にとっては、その報道は確かに掘り下げができていない。これに対して、「掘り下げができている」と感じる人にとっては、その報道は確かに掘り下げができてい