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554)抗がん剤でがんが悪化する理由(その3):競合解放(Competitive Release)
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554)抗がん剤でがんが悪化する理由(その3):競合解放(Competitive Release)
図:がん組織内には、薬剤耐性の程度において不均一なクローンが混在している(①)。最大耐用量の抗がん... 図:がん組織内には、薬剤耐性の程度において不均一なクローンが混在している(①)。最大耐用量の抗がん剤投与を行うと、抗がん剤感受性のがん細胞は死滅するが、抗がん剤耐性のがん細胞は生き残る(②)。生き残ったがん細胞は増殖してがんは再発する(③)。同じ抗がん剤を投与しても、がん細胞は死滅せずにさらに薬剤耐性細胞の比率は増し、がん組織は増大する(④)。最大耐用量の抗がん剤治療で抗がん剤感受性細胞が消滅すると、抗がん剤耐性細胞は競合相手がいなくなるので、スペース(場所)とリソース(栄養資源)を独り占めできるので、抗がん剤耐性がん細胞の増殖が促進される。これは生態学における競合解放(Competitive Release)と同様のメカニズムである。図中で青い細胞は抗がん剤感受性がん細胞で、赤い細胞は抗がん剤耐性がん細胞を示している。最大耐用量の抗がん剤投与は「薬剤耐性がん細胞を増やす強い選択圧」となり