『探偵映画』について

十年近く前、『探偵映画』と同じ設定のライトノベルがあって、しかもそれがよくできていると書いている評論家がいたので、当然気になって読んでみた。もちろん米澤穂信氏の『愚者のエンドロール』だ。 書いた当人でも「バリエーション」が書けるような設定だとも思えない、一回限りのネタだと思っていたのでどう料理しているのかと思ったが……残念ながら、一体どこに評価すべき点があるのかさっぱり分からなかった。バリエーションを書くなら「かけ算」か、せめて「足し算」を見せてもらえると思っていたら「引き算」だった、という感じ。 しかし、何より首を傾げたのはそのあとがきだった。初版文庫のあとがきにはこうある。 -------------------------------------------------------------------------------------- ミステリー好きの読者の皆様へ。お分かりか

[sumida]

「探偵映画」は実に素晴らしい作品なので、作者がこんなねちっこく他人の「言葉のあや」を責めたてるような不毛な文章上で引き合いになんて出して欲しくなかった。残念だ。

[okgwa]

確かに多重解決というだけでは「毒チョコ風味」とは言い難いが、「愚者」は「新たな事実により直前の推理が否定される」点と「××（ネタバレ回避）すら否定される」点が「毒チョコ」のオマージュなわけで。

[list1569]

そもそも古典部シリーズは、青春のほろ苦さを味わう作品であり、トリックなんてオマケでしかない。 トリックのことしか眼中にないミステリ作家の視野の狭さが（ry

[lochtext]

「バリエーションを書くなら「かけ算」か、せめて「足し算」を見せてもらえると思っていたら「引き算」だった」　『探偵映画』読めよ、ってことなんかいな

[mizunotori]

『愚者のエンドロール』と

[kaos2009]

Amazonレビューにも同じこと書かれててウザかったのかな

[FTTH]

探偵映画自体は凄くいい作品（20年近く前のだが未だに類例と呼べるようなのは見たことない）だが、これはないというかもうちょっと云い方何とかならんのかね。狭量さばっかり印象に残ってしまうわ。

[MagnesiumRibbon]

愚者のエンドロールの後に毒チョコ読んで言うほど似てないなと思ったのは事実。