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『殺す・集める・読む―推理小説特殊講義 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L た 1-1)』(高山宏)の感想(12レビュー) - ブクログ
推理小説の生まれた時代背景や、同世代の作家、など私の思いつく文化的背景などで収まらず様々な視点か... 推理小説の生まれた時代背景や、同世代の作家、など私の思いつく文化的背景などで収まらず様々な視点から推理小説を著者の視点で語っている本。 今まで読んできた本とは一線を画する。今まで高山宏さんの本と出会わなかったことは、とても残念なことだ。これからの人生をより豊かにしてくれる著者に出会えたことを素直に喜びたい。 著者自身が「博覧強記の学魔の異名をとる」という自身の紹介記事をことのほか気に入っているようなので仕方がないが、とにかく出てくるは出てくるは。見たことも聞いたこともない本の名前が次から次へと繰り出される。俗にいう「高山ワールド」の信奉者ならともかく。初心者には敷居の高いこと、天狗様御用達の高下駄を履いても、跨ぎ越すことは覚束ない。そうは言っても、上から目線で語りだされる「講義」そのものは、独特の講釈口調でなかなかに魅力的。 まずは冒頭に掲げられた表題作「殺す・集める・読む」を読めばいい。
2014/01/25 リンク