「若者バッシング批判」の陥穽 - 擬似環境の向こう側

大学時代の同期と一緒に飲んだりすると、そろそろ「あれ」を聞くようになってきた。そう、若手社員に対する愚痴だ。 「近頃の若いやつには働くという意識が乏しいんじゃないか？」とかいう話を聞くと、「ああ、ぼくも歳を取ったんだなぁ」などとつくづく思う。太古の昔から、若者に関する愚痴は年寄りの特権である。 まあ、そういった愚痴が居酒屋談義で終わるのなら、さしたる害はない。しかし、それが政策へと反映されてしまうともはや笑い話では済まない。学力が低下している、命の重さを知らない、ゲームに毒されている、携帯電話のせいで人間関係が希薄化している等々の根拠があまりはっきりしない主張に基づいて政策が実施されたり、法律が変えられてしまったりすることがありうるのだ。 とりわけ、高齢化が進むとその手の主張は受けが良くなりがちだ。若者に苦々しい思いを抱いている高齢者は少なくない。そのため、たとえ実態からは著しく乖離した方

[brighthelmer]

分かりにくいと思いますが、後藤さん個人への批判というよりも、言説批判の営みが時に対象そのものについて論じることを「意図せずして」妨げてしまいかねないとの指摘です。／続きというか関連エントリ書きました。

[right_eye]

若者論批判って、根拠なき若者批判が若者の実相分析に悪影響だというのがスタート地点なんじゃないですか。に対して若者論批判だって若者の分析に資するところがないというのは当たらないと思いますけど。

[hobbling]

事実に関わりなく年寄りは必ず若者を叩く。人口構成がピラミッド型なら少数が多数を叩く形なのであまり問題はないが、少子高齢化で逆ピラミッドになったため、多数が少数を叩く完全な弱い者イジメ状態になっている。

[NOV1975]

若者への批判への批判を批判するのはいいけど、そもそもの若者批判自体が分析的でないから社会的に何の意味もない行為になっているという問題はないかな

[uturi]

「若者論批判は若者の問題を隠している！」「ならば若者の本当の問題をびょうぶから出してください」

[daybeforeyesterday]

うーむ

[ublftbo]

当の後藤さんご本人が、そんなことはない、と下で明言なさっていますが、それはどう考えるんでしょうね。/ 勝手に意図を深読みされることほど面倒なことはないのですよ。違うとはっきり言うのに無視したりするし。

[kgotolibrary]

呆れた批判。若者論批判も犯罪不安批判も、それらが若者とか犯罪とかの問題を覆い隠そうとしているというメタメッセージを勝手に読み取ってるのはそっちだろ / https://twitter.com/kazugoto/status/352811184338108416 参照

[maturi]

モラル・パニックとはイギリスの社会学者スタンリー・コーエンの研究で注目を集めるようになった概念である。