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コロナ禍を乗り越えるためのITとは 老舗商社が挑む業務改革:生成発展「テクノロジーで変革する中小企業の未来」
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コロナ禍を乗り越えるためのITとは 老舗商社が挑む業務改革:生成発展「テクノロジーで変革する中小企業の未来」
―― 伝統的な営業スタイルにIT導入は可能なのか? 機械金属加工などの卓越したものづくりで知られる新潟... ―― 伝統的な営業スタイルにIT導入は可能なのか? 機械金属加工などの卓越したものづくりで知られる新潟県長岡市。その中心部に本社を置く淵本鋼機は、1949年に設立された機械工具の専門商社だ。従業員は50人余りで、金属を削る刃物の役割を果たす「切削工具」が得意分野。顧客の工場からは、自動車や建設機械、スマートフォンなどの金属部品が生産される。同社は地域の製造業をサポートすることで、さまざまな産業に貢献してきた。 ビジネスの基本にあったのは、対面営業で顧客のニーズに対応する伝統的なスタイル。工具に関する高い専門知識と、業界の動向を踏まえた中立的な立場からの提案で、顧客との信頼関係を築き上げてきた。国内は新潟・長野県に4拠点を構え、地元企業の海外展開サポートなどを行う目的で、タイ・バンコクにも駐在事務所を開設している。 同社がITへの取り組みを始めたのは2017年と、けっして早い方ではない。顧客