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親子で学ぶ「生き方、死に方」
川崎医科大学卒業後、大阪大学論文博士課程修了。日本外科学会指導医。日本消化器外科学会専門医。現在... 川崎医科大学卒業後、大阪大学論文博士課程修了。日本外科学会指導医。日本消化器外科学会専門医。現在は大幸薬品社長。著書に『カリスマ外科医入門』『肝癌の熱凝固療法』がある。 外科医のつぶやき 現在は製薬会社役員である外科医師による医療エッセイ。患者の知らない医師の世界。病院の内側が覗ける、ここだけの話が満載。 バックナンバー一覧 外科医は命にかかわる病状をもつ患者さんと向き合うことが多い。生と死のはざまで、仕事をするが日常だ。ときに医療の無力さを痛感することもある。そんなときはつい自分自身の死について自問自答している。あの特別の思い出とともに。 医学研究科博士課程で人体酵素の精製に成功したころ、私は論文を作成する一方で、病棟主任として大学病院で働いていた。 あるとき家に帰ると海外旅行から戻った父が、風邪をこじらせたといって寝込んでいた。 「親父、熱何日続いているの」と私がたずねると、「そうやな