｢結果｣のみを求める成果主義―効率優先で失われる｢質｣の問題

1962年秋田県生まれ。東北大学医学部卒。東京医科歯科大学医学部付属病院医員、（財）神経研究所付属晴和病院医員、新宿サザンスクエアクリニック院長等を経て、現在、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。著書に『「普通がいい」という病』（講談社現代新書）と最新刊の『「私」を生きるための言葉』（研究社）がある。 「泉谷クリニック」ホームページ 現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く 今日急増している「うつ」は、もはや特定の個人の問題と捉えるだけでは十分ではない。現代人が知らず知らずに翻弄されているものの正体は何か。前連載に引き続き、気鋭の精神科医が豊富な臨床経験をもとに読み解く。 バックナンバー一覧 ――結局、それは収益につながるのか？ ――つべこべ言わずに、結果を出せ！ ――まずは、売れてなんぼの話だろ？ こんな言葉が、いろいろな所で飛び交うようになってきています。 いつの間

[tshota72]

“人間の生の意味はプロセスにこそ感じられるものであって、「結局」のところに求めることはできません。すべての人間の「結局」とは、免れようもなく「死」なのであって、そこに何かがあるわけではありません。”

[hiroomi]

「即興性という命を失った実例はいくらでも見つかります。いずれも合理的観点からは何ら問題がないように見えても、劣化コピーのように「質」的な問題が生じている。」質は量に転換できるが、量は転換できない。

[hatsumoto]

人間において「質」を判断するのは、「心」（＝「身体」）のほうなのです。