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人類至上主義を確固たるものにした「虚構を信じる力」の正体とは。『サピエンス全史』の訳者 柴田裕之に聴く(対談第2回) | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
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イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの世界的ベストセラー『サピエンス全史 文明の構造と人類... イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの世界的ベストセラー『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(上下巻)と『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』(上下巻)。その訳者である柴田裕之氏との対談第2回をお届けする。(第1回はこちら) 虚構を信じて突き進めるのは人間だけ 武田 隆(以下・武田):前回は、人類が「虚構」である信用(クレジット)を発明したことによって、急速に発展を遂げたところまでお話ししてきました。農業革命においても、虚構がキーワードのようです。 従来の見方では、開拓者たちがまず村落を築き、それが繁栄した時に、中央に神殿を建てたということになっていた。だが、ギョベクリ・テぺ※の遺跡は、まず神殿が建設され、その後、村落がその周りに形成されたことを示唆している(サピエンス全史・上・P121) ※ギョベクリ・テぺ……紀元前1万年に完成したとされる、メソポタミア文明のトルコ