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「評価される論文」に必要なのは、「中身」よりも「型式」だった…!(小熊 英二)
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「評価される論文」に必要なのは、「中身」よりも「型式」だった…!(小熊 英二)
近年、日本の大学でも「論文の型」が求められるようになってきました。その際に最初に参照されるのが、... 近年、日本の大学でも「論文の型」が求められるようになってきました。その際に最初に参照されるのが、「ハンバーガー・エッセイ」や「パラグラフ・ライティング」といった、アメリカで定式化された「型」です。 社会学者の小熊英二さんが論文の書き方を解説した『基礎からわかる論文の書き方』から、アメリカの「論文の型」の背景にある社会事情を解説した章をお届けします。 内容以上に、型式が評価される アメリカのライティング教育では、パラグラフを構成して論文を書く型式が教えられます。そこで重視されるのは、事実にもとづいて論証したり、説得的に提示したりする能力の訓練です。 それに対し日本の国語教育では、「主人公はどういう気持ちなのか」「著者の言いたいことは何か」といった質問が多くなされ、相手に共感する能力を訓練します。作文でも、「自分の気持ちを素直に書く」ことが求められたりします。 どちらがよいかは、一概にはいえま