新幹線・飛行機より「超ゆっくり」「電波も繋がりづらい」のに…いま「長距離フェリー」がインバウンド客に「大ウケ」の理由（宮武 和多哉） @gendai_biz

最長で「1330kｍ・40時間」 「日本長距離フェリー協会」によると、同協会に加盟する長距離フェリー（300km以上）は15航路あり、最長の「太平洋フェリー 」だと距離にして1330km。鉄道なら9時間弱、飛行機だと2時間足らずで移動できる苫小牧港～仙台港～名古屋港を、約40時間をかけてゆっくり進む。そして近年、長距離フェリーをあえて移動手段として選ぶ人々が増えているという。 その魅力は、やはり快適であること。リゾートホテルのようなゆったりしたベッドでくつろぎ、選りすぐりのグルメやアクティビティを、移動中にたっぷりと楽しみつくす。ただの海上移動なのに「リゾートホテル＋レストラン＋アミューズメントパーク」にいるような時間の過ごし方ができるのだ。 また各社の長距離フェリーは、海外からの訪日客（インバウンド観光客）にもよく利用されているようだ。 しかし、フェリーは新幹線や飛行機のスピードにかなう