うつ病と「気分の落ち込み」は明確に違う…精神科医に言われた「納得の基準」（織田 繭） @moneygendai

社会問題としても深刻化しているうつ病。国内の患者数は右肩上がりで世界的に見ても日本のうつ病患者数は飛び抜けて多いと言われている。 しかし、実際は「入院者数」が増えているわけでない。「受診している患者の数」が増えているだけだという。臨床ダイジェストの2019年の記事『うつ病は本当に増えたのか【平成の医療史30年◆精神科編】』では、平成になって登場した「新型うつ病」は本来のうつ病ではなく、適応障害などの症状であるケースがあると解説している。 その要因の一つに、世の中にまだうつ病の正しい理解が浸透していないことが挙げられる。患者数が増え、認知度も上がっている一方で、病状や病理メカニズムなどの詳しい部分はあまり知られていないのが背景としてある。 そのせいで適切な治療や対応をされず、放置されてしまうケースや患者自身が誤った自己判断でうつ病と判断してしまったり、薬の濫用をしてしまったりして、状態が悪化