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『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある』著:岡檀ある旅の記録─起きなかったことの原因を求めて()
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『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある』著:岡檀ある旅の記録─起きなかったことの原因を求めて()
大学院に在籍していた五年間は、いかに文章を簡潔に書くか、つねにそのことで頭が一杯だった。学会発表... 大学院に在籍していた五年間は、いかに文章を簡潔に書くか、つねにそのことで頭が一杯だった。学会発表に提出する抄録の文字数制限は六〇〇~一〇〇〇字、プレゼンテーションに許される時間は七~一〇分、そうした環境のもとで「冗漫」は無能と同義語である。 私は恨めしい気持ちでいた。この調査と分析から知り得た、驚くべき(と、私が思っている)知見を報告するのに、どうすればこの文字数と時間内に押し込められるというのか。 要点のみを並べ、修飾語と比喩を取り外し、ひらがなを漢字へ変換、改行をあきらめる。小さな袋が張り裂けそうになるほどぎゅうぎゅうに詰め込み、破れる寸前で止める、そんな技ばかりが身についていった。 学術書ではなく一般読者向けの単行本を書き始めたとき、これでやっと思う存分表現できるのだと思い、水を得た魚状態になった。勇んで取り掛かったものの、五年の間に染みついた癖は容易には脱ぎ捨てられなかったらしく、