ハーバード大学名誉教授が答える「勉強しなければならない理由」（広中 平祐） | ブルーバックス | 講談社（3/3）

人は、なぜ勉強しなければならないのか 人間の頭脳は、過去の出来事だけでなく、過去に得た知識をも、忘れてしまうようにできています。ものを忘れる能力は、コンピュータにはない、人間の長所であり、短所といえるのです。 では、どうせ忘れてしまうものをなぜ勉強しなければならないのでしょうか。 私は、こうたずねられると、 「それは知恵を身につけるためではないか」 と答えることにしています。学ぶことの中には知恵という、目には見えないが生きていく上で非常に大切なものがつくられていくと思うのです。この知恵がつくられる限り、学んだことを忘れたとしても、決して非とはなりません。学ぶことは、結果として無駄にはならないのです。だから、 「大いに学び、大いに忘れ、また学びなさい」 と答えることにしています。 クリエイティブな発想をするためには 新しいものを創り出したり、クリエイティブな発想をするためには、「まずは自分で