日本の可能性を奪う「予算脳」の正体～限られた財源のもと節約ばかり…（稲葉 振一郎） @gendai_biz

日本の可能性を奪う「予算脳」の正体～限られた財源のもと節約ばかり… 今はもっと財源を求めてもいいのでは？ 国債が国内で消化されていることの意味 民間と国家の場合とで、借金をするということに重要な相違があるとするならば、ひとつには、国家の事業（インフラ整備など）の供給においては、多くの場合ライバルがおらず、競争原理がはたらかないため、非効率的になってしまうおそれが強い、ということだ。効率性を強いるモニタリングのメカニズムとしては、自由な競争市場は政治過程を通じた監視よりも概して優秀である。 とはいえ、ここにも市場メカニズムが完全に不在なわけではない。資金を運用する投資家の立場からすれば、自分の資金を民間の株式市場や社債市場で運用しようが、土地を買おうが、あるいは自国や外国の公債を買おうが、別に違いはない。 となれば、国債にきちんと値段がついて市場で取引されている限り、つまりは買い手がついてい

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“大規模で長期的なプロジェクトに投資しなければならない国家財政において、国債の発行、借金は必要不可欠であるし、場合によっては「必要悪」ではなく積極的に望ましいとさえ言える”