名門・灘からMITと東大に進み、起業…20代コンビが「日本の受験勉強」に抱いた違和感（石塚 圭子）

就職ではなく起業を選んだ理由 ソフトバンクの孫正義育英財団に学資援助を受け、孫さんの講演に刺激を受けた前田さんは、MITの大学院生だったときに起業を決める。引く手あまたであろう経歴を持ちながら、最初から起業という道を選ぶことに不安はなかったのだろうか。 「もちろん、大企業に属して、社会に対する大きな影響力のあるところをもっと掘り下げていくというのも、ひとつのアプローチだとは私自身も思っています。でも、自分でオーナーシップを持って、自分の考えるところに直接アタックしていくという点では、起業にすごく魅力を感じました。 もちろん起業する以上、資金調達や外部とのコミュニケーションなど、独りよがりではダメなところもあるんですけれども。自分のアクションに対して、ちゃんと責任があって、価値を提供したことに対するフィードバックがすぐ来るという環境は、自分が一番思い描いているものだったので、起業という選択を