『NHKスペシャル』従軍作家たちの戦争 - 法華狼の日記

『麦と兵隊』で知られる火野葦平を中心として、日本の小説家が軍部のプロパガンダ政策に乗せられていった過程を描く。 ＮＨＫスペシャル 芥川賞作家の石川達三による『生きている兵隊』が、日本軍の残虐行為を描いたために発禁となった直後、中国へ流出して国民党のプロパガンダ材料に活用されたこと。 それに対抗できる人材として、出征前に発表した作品で芥川賞を受けた火野葦平へ白羽の矢がたったこと。 そして従軍作家となった火野は『麦と兵隊』にはじまる「兵隊三部作」を発表してベストセラー作家となり、その流れに他の作家も追随していったこと。 中国と日本それぞれのプロパガンダについて、番組では政策の技術面や積極性だけが論じられる。従軍作家による文章の文学的評価や描写の事実性は、表層においては語られない。コメントをよせた中国側からすれば不満のある編集かもしれない。 しかし日中戦争でさまざまな残虐行為があったことを番組は

[lixyoshida]

番組は興味深かった。しかし、これに対する水間政憲氏の頓珍漢な反論。http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-1418.html　それに再反論しておきました。http://d.hatena.ne.jp/lixyoshida/20130815/1376579454

[Gl17]

個人を常に利用しようとする社会、火野氏の悔悟とも取れるエピの重さ。戦前の思想界やマスコミの誤謬を指弾して、逆に今、戦前批判・ファシズム批判的な論調を抑えたがる連中すらゴロゴロしてるしな(特にネットは)。

[haruhiwai18]

"『文藝春秋』自体も、敗戦直後に他メディアの自己批判が甘いと批判しながら、自誌の戦争責任は無視していた*1。ここで番組は、現在までつづく日本社会の自己批判の浅薄さを描き出す"　→近年の読売新聞のようだ(小波

[frothmouth]

へ〜

[y-mat2006]

「火野の死後、封筒に入った古い『土と兵隊』が見つかった。そこで火野は自身の捕虜殺害を示す文章を足して、完全版としていたという。」

[tatage21]

詩の世界では戦後間もなく北村太郎が「空白はあったか」で詩人の戦争責任を追及したが、戦争詩を書いた事を自己批判したのは高村光太郎ただ一人で、村野四郎も三好達治も小野十三郎もついに自己批判はしなかった。

[gimonfu_usr]

http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB0952409X　中国側のプロパガンダというのはこれかな。書籍入手難らしいけれども。

[maangie]

ぶこめも

[palehorse82]

途中から見たが興味深かった。