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トヨタ流したたかさ プラスに変えた「世襲人事」 | JBpress (ジェイビープレス)
至って当たり前に思えていたことも、タイミングさえ良ければ、期待の持てる巧妙な事柄、あるいは施策の... 至って当たり前に思えていたことも、タイミングさえ良ければ、期待の持てる巧妙な事柄、あるいは施策のように見えてくるから不思議だ。トヨタ自動車が発表したトップ交代人事がまさにそれだった。考え抜かれたタイミングに、トヨタ流したたかさの一端を見せつけられた思いがした。 豊田章一郎名誉会長の長男、章男副社長が社長に昇格する人事が、「創業家への14年ぶりの大政奉還」であることは間違いない。しかし、その内容に全く驚きはない。大政奉還はトヨタにとって当たり前のこと。だから何年ぶりだろうと、あまり気にすべきものではない。当事者にとっては、単に「その時が来た」というだけのことだろう。 入社当時から、章男氏は将来の社長候補。通常のトヨタマンとは違う、「見えない目印」の付いていた人物だ。しかも昨年6月から国内外の販売を統括する副社長として、いよいよ事前修業の最終段階に入っていた。豊田家と関係の深い地元経済界や取引
2009/02/05 リンク