スロバキアが11日にＥＦＳＦ拡充案の採決、状況は予断許さず

［ブラチスラバ １１日 ロイター］ スロバキアは、欧州金融安定ファシリティー（ＥＦＳＦ）機能拡充の是非を問う議会採決を１１日に行う。７月２１日にユーロ圏首脳が合意したＥＦＳＦの機能拡充を実施するには、ユーロ圏１７カ国の批准が必要。 １０日にマルタが承認したことで、残るはスロバキアだけとなったが、与党内で意見が割れるなど、予断を許さない状況だ。ラディツォバー首相は政権の命運を賭けて、ぎりぎりまで調整を続ける。 ＥＦＳＦの機能拡充をめぐっては、中道右派連立政権を構成する４政党のうち「自由と連帯（ＳａＳ）」が、ユーロ圏内で経済規模の小さい自国がギリシャやイタリアなど規模で勝る国の借金を肩代わりするのはおかしいと主張し反対している。 ラディツォバー首相およびＳａＳ以外の３党は、野党の支持を仰いでも可決させたい考え。野党と政治的合意が成立すれば、たとえ１１日の採決で可決できなくても、数時間内、数日中