新日鉄が今期経常利益予想を22％下方修正、タイ洪水や円高で出荷減

［東京 ２６日 ロイター］ 新日本製鉄5401.Tは２６日、２０１２年３月期の連結経常利益予想を従来の２３００億円から１８００億円に２２％下方修正した。前年比では微増益を見込んでいたが修正により約２１％の減益となる。 上期に大分製鉄所の厚板ラインのトラブルや台風の影響で鋼材出荷が計画を下回ったほか、下期も円高やタイの洪水により輸出を中心に出荷が想定を下回る見通しとなったため。 谷口進一副社長は決算会見で「生産出荷、販売価格などが７月の想定と比べ、悪い方向に行った」と語った。経常利益の下方修正額５００億円の内訳は、生産出荷の減少が３００億円、アジアの鋼材市況低迷による輸出の採算悪化が１００億円で残りはグループ会社の業績悪化など。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、アナリスト１５人が過去９０日間に出した予測の平均値は２１２７億円で、修正後の会社予想はこれを約１５％下回った。 ＜タイ洪水

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