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余命一か月の彼女と、彼氏と、そして殺人カナブンと - もしもカップルが……(加藤よしき) - カクヨム
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余命一か月の彼女と、彼氏と、そして殺人カナブンと - もしもカップルが……(加藤よしき) - カクヨム
1 必要に迫られたとき、生物の進化は不自然なほど急速な速度で起きる。 今、日本のとある地帯にてカナ... 1 必要に迫られたとき、生物の進化は不自然なほど急速な速度で起きる。 今、日本のとある地帯にてカナブンが急速な進化を遂げつつあった。 カナブンは樹液や腐敗した果実を主な餌とする。しかし、その地帯では開発によって森林が消え、樹液が滴る木も、果実を枝から落とす木も、カナブンの生息域から消えてしまった。食物が消える。餌がなくなる。こうした環境の変化は、多くの場合、生物の絶滅に直結する。このままでは、この地に生きる我々は絶滅する。カナブンたちはそう悟った。 しかし幸運にも、カナブンらは新たな餌を見つける。森に捨てられた人間の体だ。 開発工事の作業中に、事故で瀕死の状態に陥った彼は、「開発をスムーズに進めるために」と同僚たちの手で、まだ未開発の森の奥深くへ捨てられた。なかったことにされたのだ。そして、そこは残り僅かなカナブンたちの住む場所だった。 カナブンたちは、死にゆく人間の肉を食った。果実とも樹