田村一夫『公務員が議会対応で困ったら読む本』 - 紙屋研究所

誰が読むんだこんな本…。 といいつつ、買って読んで面白がっているのはぼくである。 地方議会で答弁するのは、首長（知事とか市長）だけじゃないの？ と思う人もいるかもしれない。「いや市長だけじゃなくて担当の役人が答弁しているのをなんか見たことあるよ」と答えた人は、地方議会を何度か傍聴したり、テレビで関心をもってみている人であろう。「本会議では部長答弁、委員会では課長答弁」と答えたあなたは、ただのマニアである。*1 本書は東京・多摩市で副市長までつとめた著者が、こうした部長・課長クラスはもとより、その答弁準備をする部下たちのために書いた、実にニッチな本である。類書もあるのだが、実名でこの種のノウハウ本を書けるというのは珍しい。 「ご飯論法」が少し話題になったけど、安倍政権の答弁や話法のひどさは別格として、「昔からある役人の答弁術」というレベルの話でいえば、そのレトリックはどうなっているのかを学べ

[banzaic]

官僚答弁ほんやくこんにゃく。これは助かる。

[haruhiwai18]

"野党的な立場の議員に対しては…聞かれたことだけに答えることに徹し、議会で相手の思惑に使われてしまいそうな心配がある情報についてはできるだけ出さないように工夫しよう。（p.76）"　→国会でもよくみる(小波

[watto]

面白そう。こういうジャンルにアンテナ張れるのってすごいと思う。でもなんとなく「あとで読む」タグはつけたくない気がした。

[enemyoffreedom]

「あけすけである。公然と言う、言わないは別にして、役人はこう思っているだろう。だから、資料の取り方を工夫しないとまずいのである」 官僚文学はどのように書かれるか、情報公開のサボタージュはどう行われるか

[shidho]

本文中でも書かれている通り、「その言葉はこう読める」というマニュアルではないと思う。これをキャッチーに使ってくる人がいたら注意すべき。

[gfx]

"「前向きに検討します」はよく日常会話では、役人の「逃げの言葉」として皮肉られるんだけども、上記にあるように議会答弁でこのフレーズが出たら、実は相当積極的に考えているシグナルだと思っていい"

[MyPLB]

「運動は粘り強くないといけないのだから、ゼロかイチかで一喜一憂するようなことではいけない。そのためにもこのニュアンスの差を知っておくことは悪いことじゃない」

[allezvous]

俺も市長になろうと思ったときに読もうっと

[paravola]

つまり「もうお前の言っている趣旨のことはすでにやってるわ。バーカ」という意味でしかない／「朝ごはんについて資料を求める」という質問に「食べた」と一言書いたペーパーをもっていくのが役人的にはベストなのだ

[shomotsubugyo]

こういったノウハウ本は、実はとても役に立つ。わちきなぞ、戦前の出版納本のノウハウ本で、窓口官吏があけすけに書いちゃった本を見つけて大喜びしたことがあるよ(・∀・)

[nabeteru1Q78]

権限を持っている市長が回答せず、権限のない役人が答弁で矢面に立つ文化がクソなんじゃないか、と思った。

[KKElichika]

役人がやたらと言葉を選んで持って回った言い方をするのは、自己保身もあるだろうけど、自分の発言がどれほど(悪)影響をもたらし得るか、自覚があるからとも言える。発言が軽率で無責任な最近の政治家よりはマシとも

[Outfielder]

地方議会でもいかに野党議員が足を引っ張ってるかがよくわかる・・・

[kenchan3]

なかなか凄い本があるもんだ。あくまで地方自治体だから国会対応版もあれば更に。

[fijixfiji]

「「検討する」……実施できる可能性はあるが、執行部側としての方針が未定の場合に使う。」www

[zakinco]

面白い