九州新幹線：ご苦労さま、諫早駅舎 被爆者救援、大水害…苦難の歴史見守る 開業に向け、建て替え工事あす開始 ／長崎 - 毎日新聞

九州新幹線長崎ルートの整備に伴うＪＲ諫早駅（諫早市）の建て替え工事が１８日に始まる。解体される現在の木造駅舎は１９３５年に建てられ、４５年の長崎原爆では負傷者を乗せた救援列車が発着し、５７年の諫早大水害では駅前が洪水に襲われた。戦中戦後の諫早の苦難の歴史を見守ってきた駅舎との別れに、当時を知る市民らからは「長い間、ご苦労さまでした」と感謝の言葉が聞かれた。【中尾祐児】 ＪＲ九州長崎支社や諫早市によると、諫早駅は１８９８（明治３１）年に開業。県内の交通の要衝として、長崎駅に次いで多い年間約４７０万人の乗降客が利用し、温かみのある木造駅舎は市民に親しまれてきた。１８日からは隣接する仮駅舎に移り、跡地に橋上駅舎を新築する。同ルートが暫定開業する２０２２年度までの完成が見込まれる。 この記事は有料記事です。 残り712文字（全文1054文字）