クローズアップ２０１７：日米首脳会談 手応え予想以上 安保、日本に「満額」 | 毎日新聞

トランプ米大統領の登場で世界が揺れるなか、日米関係の行方を左右するとみられていた１０日の日米首脳会談。同盟関係の重要性を確認するとともに、経済分野で米国側は具体的な要求を突きつけず、会談は成功したとの受け止めが広がっている。ただ、米国側が安全保障分野で日本の要望をほぼ受け入れたのは、貿易や金融政策などで対日要求を強める準備との見方もあり、両国の関係全体が落ち着くまでには紆余（うよ）曲折が予想される。 「自動車を含め多くの日本企業は全米に工場を造って現地生産をしてきた。多くの雇用を生んできた」。安倍晋三首相は首脳同士としては初めてのトランプ氏との会談で、データを示しながら説明することに多くの時間を割いた。日本側は特に自動車に関してトランプ氏が具体的に要求することを警戒していたが、何の反論もなかった。