中国：全人代開会 「強軍の道歩む」 国防費増、米は危機感 | 毎日新聞

【北京・河津啓介】５日に開会した中国の全国人民代表大会（全人代＝国会）で明らかになった中国政府の２０１８年予算案で、急速な軍備増強の実態が明らかになった。李克強首相は政府活動報告で「揺るぐことなく強軍の道を歩む」と強調。習近平国家主席（共産党総書記）が掲げる「『世界一流』の軍隊を築く」との目標に向けて加速している。 政府が発表した１８年の国防費（中央政府分）は、前年実績比８・１％増の１兆１０６９億元（約１８兆４０００億円）。米軍に次ぐ世界第２位の規模であり、日本の１８年度予算案の防衛関係費の３倍超に上る。しかも中国が公表する国防費は、科学技術分野の予算などが含まれておらず、実際の支出は２倍になるともいわれる。