見聞録：高級ホテル「ふふ 奈良」（奈良市） 奈良公園の一角にオープン 隈氏作「現代の数寄屋」 ／奈良 | 毎日新聞

県が誘致した高級ホテル「ふふ 奈良」が５日、奈良市高畑町の奈良公園の一角にオープンした。基本デザインは世界的建築家の隈研吾氏が担った。「現代の数寄屋」として表現されたホテル内には、木目が美しい吉野杉などもふんだんに使われており、日本古来の文化や奈良の魅力を世界に発信している。２階建ての３０客室はすべてデザインが異なり、落ち着いた色調の室内と窓に映る外の緑との対比が芸術性をも感じさせる。「灯籠（とうろう）の灯り、歴史の香り、庭屋一如（ていおくいちにょ）の奈良リゾート」をコンセプトに、洗練された高級感を演出している。【久保聡】 古都の建築美を継承する大和張りの黒い塀が客を迎える。エントランスに入ると、横たわる巨木に驚かされた。受付カウンターで、ホテル建設地に根付いていたクスノキを利用したのだという。待合に設けられたスペース「スーベニール」では、ホテルオリジナルで客室にもしつらえているアロマオイ