火論：偽情報でスッキリ？＝大治朋子 | 毎日新聞

＜ｋａ－ｒｏｎ＞ 米大統領選は民主党のバイデン候補が「勝利」と伝えられている。３日の投開票以降、個人的に注目してきたのはトランプ大統領の記者会見やツイッターへの投稿だ。 彼は、ライバルの民主党陣営が開票で不正行為をしているかのような主張を繰り返していた。 根拠は不明だが、ともかくこうした情報を「言ったもの勝ち」で拡散してしまうやり方は現代社会ならではの「発信力」で、それが彼を支えてきたのは事実。批判されると「フェイク（ウソ）」だとやり返し、不当な批判と闘う不屈のヒーローだとアピールするのだ。 大統領には通常、メディア戦略について助言する「スピン（誘導）ドクター」と呼ばれる側近がいる。だが北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院の渡辺将人准教授の著書「メディアが動かすアメリカ～民主政治とジャーナリズム」（ちくま新書）によると、トランプ氏にはそうした指南役はいない。政権内部に詳しい人

[kechack]

情報を「言ったもの勝ち」で拡散してしまうやり方は現代社会ならではの「発信力」で、それが彼を支えてきたのは事実。批判されると「フェイク」だとやり返し、不当な批判と闘う不屈のヒーローだとアピールするのだ。