コロナで変わる世界：食の価値観、転換の時＝オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフ 三國清三さん | 毎日新聞

新型コロナウイルスの感染拡大が外食産業や１次産業に与える影響について、フランス料理レストラン「オテル・ドゥ・ミクニ」（東京・四ツ谷）のオーナーシェフ、三國清三さん（６６）に話を聞いた。【聞き手・真貝恒平】 奪われた食文化 ――世界的に感染が再拡大し各地で外食産業が再び打撃を受けています。 ◆フランスでは感染拡大を受けた２回目のロックダウン（都市封鎖）があり、友人のレストランは営業停止の状態だ。年内の営業再開は諦めており、年明けも見通しが立っていない。日本でも同じことが起こっており、年末にかけて外食産業はさらに苦境に追い込まれるだろう。１９８５年にレストランを開業し今年で３５年たつ。バブル崩壊やリーマン・ショック、東日本大震災と大きな危機に直面し、倒産寸前まで追い詰められたこともあったが、客はゼロではなかったし、辛抱すれば持ち直すことができた。しかし、今回はこれまで経験した危機と質が全く違う

[taketake89]

”私が経営している長野・軽井沢の店は現在、客足が完全に戻っている。食材を大切にし、安全安心で素晴らしい料理を提供するなら、環境に恵まれた地方に店を出す方が良いだろう”