「AYA世代で白血病に」テレビ局社長が過去の病気を公言する理由 | 毎日新聞

社内外に向けて自らの闘病経験を語っている虫明洋一さん＝大阪市北区で2021年12月11日、猪飼健史撮影 「AYA世代の終わりかけ、白血病という血液のがんになりました」。毎日放送（MBS）社長の虫明（むしあき）洋一さん（59）は2021年12月にあった局主催のフォーラムで自らの経験を語った。報道や億円単位の広告を扱う仕事漬けの生活から一転、37歳で「死」に直面した虫明さん。満足に働けない時期もあったが「出世するより生きている方がいい」という境地に至り、乗り切った。会社のトップに就いた今も、サバイバーとして自らの病歴を明らかにする理由があるという。 「出世より生きている方がいい」 組織のトップが就任後、業務への支障などを理由に、がんを公表することはままあるが、働き盛りのころの闘病経験をオープンにするのは何か訳があるのではないか。そう考え、虫明さんにインタビューをお願いすると「これまでも病気のこ