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社説:アサリの産地偽装 流通の透明化が不可欠だ | 毎日新聞
熊本産として売られているアサリのほとんどが、中国や韓国からの輸入品だったことがわかった。 2020年の... 熊本産として売られているアサリのほとんどが、中国や韓国からの輸入品だったことがわかった。 2020年の熊本県の漁獲量は21トンだ。しかし、農林水産省が昨年10~12月の実績を推計したところ、2485トンもの「熊本産」アサリが販売されていた。産地偽装が横行している。 消費者の信頼を裏切る行為だ。政府は実態を究明し、対策を講じる責任がある。 食品表示法は、生産国を原産地として表示するよう定めている。ただし、複数の国や地域にまたがる場合は、生育期間が長い方を原産地にできる。 アサリでは、このルールを悪用する事例が後を絶たない。 輸入後、国内の干潟に短期間埋めて国産と称する手法がある。そうした手間すら省き、熊本など特産地のラベルを貼って売るケースも多いという。「国産」とした方が利幅が大きいからだ。 政府は事業者に対し、原産地の根拠を示す書類を保管するよう求めている。だが、努力義務にとどまり、どのよ
2022/02/13 リンク