4630万円誤給付 背景にあった異動、チェック不全…重なったミス | 毎日新聞

新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を1世帯に誤給付するという前代未聞の事態に端を発し、約2カ月にわたって揺れ続けた山口県阿武町。町の一連の説明や、町が田口翔容疑者に誤給付分の返還を求めた訴訟の証拠書類からは、ミスの背景にある職員の人手不足やチェック機能のもろさが浮かぶ。 誤給付はどう起きたのか 町で給付金の支払いを担当する出納室の職員は元々2人。うち支払い事務を担当していたベテラン職員は4月の定期異動で別の部署に移り、代わりに配属されたのは新人職員だった。4月上旬は年度替わりの支払い事務が煩雑になるのが通例で、残ったもう1人の職員がほぼ全て処理していた。ただ、この職員も支払いの担当は初めてだった。

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給付金を担当する健康福祉課に命令書を作成して決裁を取るよう依頼。福祉課の職員が命令書の作成システムで支払い方法を選択する際、納付書と間違え振込依頼書を選んでしまう。貰った出納側も重複してると気づかず。

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二人いたが、二人とも初めての業務…