二分される日本の消費 好調なインバウンド、家庭は節約志向 | 毎日新聞

訪日外国人ら大勢の観光客でにぎわう太宰府天満宮の参道＝福岡県太宰府市で2023年7月20日午後2時52分、下原知広撮影 内閣府が15日に発表した2023年4～6月期の国内総生産（GDP）は、統計上、輸出に計上されるインバウンド（訪日外国人）消費の拡大など、外需が内需の伸び悩みをカバーし、3四半期連続のプラス成長となった。ただ、個人消費がマイナスに転じたほか、中国など海外経済の先行きも不透明だ。消費の現場を歩いて現状を探るとともに、今後の日本経済を考えた。 石畳の参道の両側には土産屋や名物の餅菓子「梅ケ枝（うめがえ）餅」を販売する店が並ぶ。神社の案内所を過ぎると大きな池があり、本殿に続く太鼓橋が架かる。福岡県太宰府市の太宰府天満宮には、その日本らしい景色や風情に触れようと、日本人だけでなく、多くの外国人が訪れている。 同市には天満宮のほか、アジアでの交流の歴史に焦点をあてた九州国立博物館など