内閣改造・党役員人事：総裁選出馬けん制、党内基盤固め 「茂木氏留任」首相思惑は | 毎日新聞

岸田文雄首相（自民党総裁）が、13日の内閣改造・党役員人事で、茂木敏充幹事長を留任させる調整に入ったのは、来秋の党総裁選での再選を意識し、党内基盤を固めることを優先したためだ。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏を留任させることで、総裁選への出馬をけん制する狙いがあるとみられるが、茂木氏を強力なライバルに育てるリスクもはらんでいる。 首相は、茂木氏を幹事長に起用した2021年11月以降、麻生太郎副総裁、茂木氏とともに1週間に1度は定期会談するなど3氏での連携を重視してきた。首相が率いる岸田派（45人）は党内第4派閥に過ぎないため、第2派閥の麻生派（55人）と第3派閥の茂木派（54人）による「3派連合」（麻生氏周辺）の連携が党内基盤の安定にとって重要なためだ。

[taketake89]

“岸田文雄首相（自民党総裁）が、13日の内閣改造・党役員人事で、茂木敏充幹事長を留任させる調整に入ったのは、来秋の党総裁選での再選を意識し、党内基盤を固めることを優先したためだ”