「食器共有すると子に虫歯がうつる」定説に異議 学会の真意は | 毎日新聞

子供と同じスプーン、同じコップを使うと、親の虫歯がうつってしまう――。普段の食事から気を付けている人は多いだろう。しかし、全国の歯科医師や研究者でつくる「日本口腔（こうくう）衛生学会」は今年8月末、そうした定説に対して「科学的根拠は必ずしも強いものではない」とする意見を発表した。 今年5月には和歌山県立医科大などの研究チームが、1歳までの乳児期に親の唾液を口にした小中学生は、アレルギー発症のリスクが下がる傾向があったとの研究成果を発表している。親はどのように考えて虫歯対策すべきなのだろうか。同学会フッ化物応用委員長で歯科医の相田潤・東京医科歯科大教授に意見表明した真意を聞いた。 ――なぜ、この時期に情報発信したのでしょうか。 ◆今年5月の和歌山県立医科大の研究発表の報道の際、親との唾液接触と子供の（虫歯の原因となる）ミュータンス菌への感染の話題も取り上げられていました。そこで「親子間での食

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いつの間に「定説」ってことになってたんだ…