私の推シゴト：日本旅行のカリスマ添乗員 巧みな話術、客絶えず 熟年層重視へ「一生懸命」 | 毎日新聞

66歳の今も日本旅行の添乗員として第一線で活躍する平田進也さん＝大阪市北区で2023年10月17日、小坂剛志撮影 ◆私の推（オ）シゴト 巧みな話術を武器に、多くのファンを持つカリスマ添乗員がいる。大手旅行会社、日本旅行（本社・東京都中央区）の平田進也さん（66）だ。国内の団体旅行が減少傾向にある中、人気の秘密はどこにあるのか。1泊2日のバスツアーに密着し、理由を探った。 寒さが増した11月の平日朝。新大阪駅近くに停車した観光バスの前に、大きなバッグを抱えたツアー客が集まった。「久しぶりやね、元気やった？」「どうにか来ることができましたわ」。出発前のツアー客らが親しげに言葉を交わす。平田さんは「昔から参加してくれている人たちばかり。親戚みたいなもんですわ」と目を細めた。この日の目的地は高知市。約20人の客の多くが60歳以上だ。 「死んで持って行けるのは思い出だけ。高知でカツオを食べて、いい思