4075社が能登地方に本社 大手企業の工場も多く 帝国データ | 毎日新聞

帝国データバンクは5日、地震が発生した能登地方に本社を置く企業が4075社あり、売上高の合計が1兆3018億円に上るとの調査結果を公表した。 石川、富山の2県13市町を対象に、昨年11月時点の企業数などを集計した。市町別では、石川県七尾市が705社で最多だった。震源地に近く、特に被害が甚大とみられる輪島市は315社、珠洲市は210社、能登町は245社が本社を置いている。 業種別では、建設業が1453社で最も多く、全体の3割超を占めた。サービス業（768社）、製造業（632社）と続く。サービス業は医療や宿泊分野が多いといい、観光需要の減少で打撃を受ける可能性がある。また、製造業は能登地方の基幹産業で、繊維産業のほか、輪島塗や珠洲焼などの伝統工芸品の生産が盛んだ。電子回路の基板生産といった電子部品産業もある。