姜さん甥、今秋来日 関東大震災 朝鮮人虐殺犠牲者 ／埼玉 | 毎日新聞

関東大震災（1923年9月1日）の混乱下で引き起こされた朝鮮人虐殺。県内最初の犠牲者と考えられる姜大興（カンデフン）さん（当時24歳）の追悼会を主催する市民団体「姜大興さんの想いを刻み未来に生かす集い実行委員会」は4日、遺族を今秋招くことを明らかにした。 姜さんは震災2日後の9月3日夜から4日未明にかけ、片柳村（現さいたま市見沼区染谷）で自警団によって惨殺された。事件後、同所の常泉寺に「朝鮮人姜大興」と刻まれた墓石が建立され、9月4日に追悼式典が開かれている。 実行委によると、大興さんの甥に当たる時中（シジュン）さんが韓国釜山の北方、慶尚南道咸安郡柳原里に在住していることが分かった。大興さんは4人兄弟の長男で、時中さんは3番目の弟の息子。実行委共同代表の江藤善章さん（74）らが2023年10月に韓国を訪ね、85歳になるという時中さんと面会を果たした。