パフォーマンスに陥りがちな政治家 「何ができるか」見極めを | | 魚住裕一郎 | 毎日新聞「政治プレミア」

日本は今、新型コロナウイルスとロシアによるウクライナ侵攻、物価高騰、北朝鮮の核・ミサイルなど未曽有の問題に直面している。国難ともいうべき難局に差しかかっている。 私が参院議員に初当選したのは1995年だ。その時は野党議員だったが、阪神大震災や地下鉄サリン事件などがあり、日本の安全神話が崩れた年でもあった。 そこから97年の世界金融危機や2001年の米国の同時多発テロと03年のイラク戦争、08年のリーマン・ショック、そして11年東日本大震災と続いた。振り返ってみると、当時の政治がもっと安定していたならば、より適切な対処ができたのではないかと思わずにはいられない。 現場にある解決の知恵 今、特に注目をしている国政上の課題は三つある。 一つ目は日本経済の再生、日本経済の活力アップだ。現下の物価高から国民の生活を守ると同時に「人への投資」を進める。グリーン化やデジタル化などの分野を切り開いて未来展

[kechack]

政治家は時としてパフォーマンスに陥りがちだ。例えば災害現場に入る際に、自身がカメラに写るように振る舞おうとする。おごった姿勢の行政の責任者がパフォーマンスで現地入りした例はある