都合の悪い女は精神病院に強制入院させられる『チェンジリング』～男性映画の名手が撮った古典的女性映画 - wezzy｜ウェジー

クリント・イーストウッドと女性映画 皆さん、クリント・イーストウッドはお好きですか？ イーストウッドといえばアクションやウエスタンのヒーローで、「男性映画」というイメージがあるでしょう。この作風のため、なんだか暑苦しくて興味を持てないという人もいると思います。正直、私もそんなに大好きというわけではありません。 イーストウッドが監督する映画は男性性をテーマにしていることが多いですが、単純なマッチョ礼賛ではありません。フェミニストで法哲学者であるドゥルシネラ・コーネルは『イーストウッドの男たち――マスキュリニティの表象分析』で、イーストウッドは監督として「今日の我々が直面している最も根本的な道徳的・倫理的問題とともにマスキュリニティに取り組んでいる」（p. iv）と評価しています。たしかにイーストウッドの「男性映画」は複雑で、伝統的な男らしさに縛られた人々の葛藤などが綿密に描かれています。 一

[hharunaga]

ちなみに「ヒステリー」というのも、いまだに女性蔑視の際の常套句ですしねえ…。文・北村紗衣。

[ei-gataro]

不条理劇みたいな話だった。アンジーにはぜひまたこういう映画に出てほしい。

[saebou]

今回の連載ではイーストウッドの『チェンジリング』を題材に、精神病を理由とする女性の監禁というのはフェミニズムの文芸で長きにわたり扱われてきたテーマだということを書きました。